「古楽への誘い」に行ってきました。

不定期な勤務時間を利用して平日に楽しむコンサート。

11月7日の今回は上野学園で行われた「古楽への誘い」です。


今回も入場無料のお得なコンサート。

出演は同大学の准教授の櫻井茂さん。

同大学の卒業生である折口未桜さん。

同大学の在学生の清水愛架さん。

いったい何が「古楽」なのかといいますと、演奏する楽器が『ヴィオラ・ダ・ガンバ』というもの。

実は自分も今日初めて「楽器の名前だったんだ~!」と知りました(苦笑)。


早速ネットで調べてみたら、「16世紀から18世紀にヨーロッパで用いられた擦弦楽器」とあります。

本日演奏した楽器は3台ともチェロのような大きさでした。

ただ、いわゆるヴァイオリン属とは根本的に異なり、それらと比較すると音量が小さいため室内楽や教会音楽には適するものの、大ホールやオーケストラでの演奏が一般的になるとすたれていったそうです。


最初に櫻井准教授より作曲者であるアラン・マレについて説明がありました。

いわゆるヴィオラ・ダ・ガンバの作曲について第1人者であるとのこと。

例えばピアノで言うところのショパンだとわかりやすく説明してくれました。


で、肝心なヴィオラ・ダ・ガンバという楽器なのですが、見れば見るほど変わった楽器でした。

1.チェロのようなフォルムと書きましたが、チェロのように「脚」がありません。奏者が自分の太ももで挟んで(宙に浮いているような状態で)弾いていました。もちろん大きさ的にはチェロ大なのでアゴで挟んで演奏・・・というのは無理なようです。

2.ネットで調べたら6弦が多いとありましたが、この日の楽器はたぶん皆7弦だったのでしゃないでしょうか。

3.弦楽器の多くは胴の部分に共鳴させるための「穴」があいてますよね。響孔というそうですが、ヴァイオリンはf字形をしているのに対し、ヴィオラ・ダ・ガンバはc字形をしています。なんとなく可愛らしい印象を受けました。

4.なんと!驚くなかれ、フレットがありました!それも指板の上の方だけ。調べたらガット弦のようなものを棹に巻きつけただけで、音程の微調整が出来るそうです。また、このおかげで初心者でも演奏しやすいという利点があるそうです。


さて、この日は先に紹介したマラン・マレの作曲した2曲を披露しました。

① 3つのヴィオルのための組曲 ト長調より

② シャコンヌ ト長調

な~んとなく楽器によって担当音階が決まっているようでしたが、見た目では全く判断できません。見た目は同じ楽器なのにソプラノ、アルト、バスというようにパートごとに演奏できるのは7弦もあるから(もともと6弦だったものに低音部を追加する目的で7弦目を追加したようですね)出来る芸当なんですね。


同じ旋律を輪唱するように演奏したり、完全にベース部分と主旋律を分けて演奏したり、バリエーション豊かな演奏を楽しむことが出来ました。

ランチタイムコンサートというカテゴリーなので短時間の演奏でしたが、楽しく聞かせてもらいました。

以前名古屋で聴いたブランデンブルグ協奏曲の全曲演奏会でも見たことのない古楽器の音を聴きましたが、今回の経験でさらに古楽器に興味が湧いてきました。

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さて、コンサートに先立って早めの昼食は上野のおじさんとしてただしい作法にのっとり、立ち飲みしてきました(笑)



2輪、SK、ノイズ

2輪は自転車。SKはスティーブンキング。ノイズは音楽。 思ったことを素直に書いていきます。

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