年末恒例の「第九」を聴いてきました。今年は体育館で!

ここ10年程、いわゆる恒例行事として様々なオケ(あるいは吹奏楽)でベートーベンの第九を年末に聴いています。

さて、地元の素晴らしいオーケストラによる第九も目下準備中なのですが、あいにく仕事と重なっていくことが出来ません(残念!)。


そこでいろいろと調べた結果、安価に鑑賞できる(今回は無料!)コンサートを発見したので、12月9日に横浜まで行ってまいりました。



オーケストラはヨコハマベイフィルハーモニーです。

会場は横浜市鶴見駅から徒歩20分ほどのところにある潮田地区センター体育館です。

そうです、体育館です(笑)。

会場に着いたら上履きに履き替え、「体育館」に入場です。

そこでビックリ!

客席には応急的に並べられたパイプ椅子に既にほぼ満員のお客さん。

ステージ(エリア)には楽団が席についていて(控室がない!)、めいめいウォーミングアップ中。

そこにお客さんが連れてきた子供の泣き声やら、小学生の興奮した声やらが混ざって、カオス状態!いや~、こういう雰囲気もいいですね!なんとか一番後ろの席を確保することが出来ました。


普通、こういうコンサートでは楽団がオリジナルのチラシを作ったりするものですが、今回は一枚ぺらのチラシのみ。

書いてあるのも日時・会場・演奏曲・指揮者名・ソリスト名・合唱団名 のみです。

シンプルでいいね。


で。

カオス状態から主催者側からの注意事項がマイクで。

しかし相手は体育館(笑)。音がこもって何言ってるのかよくわからない。

こんな調子で音楽鑑賞は可能なのか?という心配をよそに司会者の方が楽団の成り立ちや演奏会のスケジュールについて説明してくださいます。

横浜開港150周年を記念して2013年に開港祭で公募にて結成された楽団がスタートらしいです。その後楽団を継続したいという思いから定期公演をすることになったようです。


いよいよ演奏開始です。

最初にチャイコフスキーのくるみ割り人形。

こちらも年末(というかクリスマス)定番の曲ですが、いろんなメロディーそれぞれが耳馴染みのあるものですし、超有名曲でもあるので子供たちにも楽しめる曲ですね。

ところが、当日は暖冬から一転、急に気温が下がったために演奏者の指が動きにくかったのか、若干ミスノートもあったりして「あれ?」という雰囲気がありました。

楽団の平均年齢が若いためかその後どんどん調子が良くなり演奏もどんどん良くなったような気がします。

演奏後、再びMCの女性が登場し第九のソリストが登場。バリトンの増原英也さんです。

彼にマイクを渡し(良い声♪)お話ししている間に合唱団が登壇します。すごいのはその数!

楽団自体ですでにいっぱいと思われた体育館の壁際にずらーっと!50人以上は居るでしょうか?


他のソリストも登場し紹介を済ませて演奏開始です。

理由は分かりませんが、(体育館が寒いから??)第4楽章のみの演奏です。

くるみ割り人形でウォーミングアップ十分な楽団、冒頭からアノフレーズがガツンと響いて、良い期待感に包まれます。

ソリストは中江早希さん(ソプラノ)、布施奈緒子さん(アルト)、宮里直樹さん(テノール)、そしてさきほどMCもこなした増原英也さん(バリトン)。

指揮者は松本宗利音さん。

そして第九の演奏。シビれました。

楽団の演奏もさることながら、やはりルードヴィッヒがいたく気に入ったシラーの詩がよい。

当然歌詞はドイツ語ですが、何度も聴いているのでその大意は知っていますし、何よりも人間の声のチカラ、それに圧倒されました。

合唱団のそれもソリストの歌も素晴らしくて、なるほどこれなら継続して演奏会をしていきたいと思うだろうなと感じました。

出来れば体育館ではなくちゃんとしたホールで聴きたいものですが、千葉から遠征するには若干距離がありました。


2輪、SK、ノイズ

2輪は自転車。SKはスティーブンキング。ノイズは音楽。 思ったことを素直に書いていきます。

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