10月5日㈯、夜にはメタルのコンサートがあるというのに前哨戦として目黒までコンサートを観に行きました。場所は「めぐろパーシモンホール」というところ。行って気づいたのですが、地域に根差す施設の一環として建てられた複合施設のなかのひとつのようです。
題名が「クラリネットアンサンブルGrow&目黒吹奏楽団 Anniversary Concert」です。
んで、なにがアニバーサリーなのかっつうと、両楽団の常任指揮者である鳥谷部武夫さんが就任して10周年とのことです。
慣れない都内の電車を乗り継ぎ東横線の都立大学駅から歩くこと10分弱。
会場であるめぐろパーシモンホールですが、ホール自体はこじんまりしているのですが3次元的に観やすくなっているイメージでした。つまり幅は広くないけど縦にせりあがっているので「前の人のアタマが邪魔で見えない!」ということが少ないのではないかと感じました。
エントランスも採光が良く開放的な作りでした。おまけにロビーにちょっとした喫茶エリアもありアルコールも提供していました。103は安いとこで飲むので我慢です。
さて、コンサート内容とは関係ないのですが、この会場のイス、なかなか快適です。写真で分かるかな。座面の部分が2分割になっています。で、前の方だけポップアップする。つまり座面の奥のほうはそのままステイなので、荷物置いたり出来るんです。正しい使い方かどうかわかりませんが。
で、コンサート内容ですが、実は2つの楽団のジョイントコンサートだというのを会場に来てプログラムを見て知りました。
曲目は冒頭の写真に掲載されていますので割愛します。
ただ、103は時間的な都合により3部のうち第2部までしか見ることが出きなかったためそこまでの感想を記しておきます。
まず、第1部。目黒吹奏楽団の最初の曲であるエル・カミーノ・レアルを聴いてビックリ。なんで無料コンサートなのにこんなに上手なんだ??いえ、料金が高いからウマイとか、無料だからヘタというわけではないのですが、初めて聞く楽団の場合未知数ですからこういうサプライズが時々ありますね。もちろん逆に驚かされるケースもまれにあったりしますが ^^;
とにかく演奏を聴いてて安定感があるというか、安心して聴いていられます。アンサンブルのまとまりも良いしソロの技量も高い。ホルンやチューバなど安定感を保つのが難しい楽器もとてもまとまっていましたよ。
そして第2部。吹奏楽団に比べると人数は半分ほどでしょうか?ステージ上の人口密度が急にスカスカになるのですが、こちらも演奏はしっかりしています。
純粋にクラリネットだけという編成なのにこんなに分厚い音が出るんですね。
吹奏楽団では一番人数が多いのがクラリネットですが、実は個人的にはあまり好きな楽器ではありません。音色にエッジが効いてないというか、優しすぎるというか。
ただ、この日は丸みを帯びた音色が活かされた良い選曲でした。
特に感じたのは(そして意表を突かれた)ベートーベンのピアノソナタ「悲愴」のクラリネットバージョンですね。その柔らかい音色が違和感なく聞くことが出来ました。
純粋に聞いていて楽しめたのが「ジョイフル・クラリネッツ」でした。吹奏楽で有名な真島俊夫氏の作品なんですね。ま、クラリネット向けに作られた曲だから楽器の特性を考えて作られたのでしょうけど。
そうそう。このコンサートでもMCがいらっしゃいましたが、クラリネット・アンサンブルGrowの紹介の中で現在20名程度の団員を50名以上に増やしたいという話がありました。確かに同じクラリネットという楽器での演奏、層を厚くすることによって表現の幅が広がりそうですね。
第3部の美空ひばりメドレーはちょいと聞いてみたかったな~♪
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