2019年9月21日㈯、文京フィルハーモニック管弦楽団の定期演奏会を観にいきました。
会場は何故か荒川区の「サンパール荒川」。
曲名は以下の通り。
1.ベートーベン作曲 交響曲第6番「田園」ヘ長調 作品68
第1楽章 Allegro ma non troppo 田舎へやってきた時に感じる愉しい気分
第2楽章 Andante molto mosso 小川のほとりで
第3楽章 Allegro 田舎の人々の楽しい集い
第4楽章 Allegro 雷雨、あらし
第5楽章 Allegretto 牧人の歌、あらしの後のよろこび
≪休憩≫
2.ベートーベン作曲 交響曲第5番 ハ短調 作品67
第1楽章 Allegro con brio
第2楽章 Andante con mono
第3楽章 Allegro
第4楽章 Allegro
さて、聞いた感想をアップしましょうか。
【きっかけ】
いつものように格安コンサート検索をしていると、アマチュアオケでベートーベンの5・6番双方を一度に演奏!というチャレンジャーな企画が目につきました。
楽団のHPその他を見てみると、ふむふむ。なかなか興味深い。
それを表す良い文句が「文京フィルハーモニック交響楽団10周年クロニクル SONORITE」の中、首席常任指揮者の野勝治氏のあいさつにありましたので抜粋してご紹介します。
私は、多くのアマオケにはオーディションがあって、大人になってから楽器を始めた人がなかなか入団できないとか、(中略)アマオケ界の「当たり前」に疑問を持っていました。
つまりテクニックを求めるよりも音楽を愛する心を大切にする楽団なんだな、と思ったわけです。
いや、上手なオケが音楽を愛していないとは言いませんが。で、興味を持ったわけですね。
【ロケーション及び会場】
さて、文京~と冠するオケでありながら何故か会場が荒川区という。(笑)
103が気に入ったのはチンチン電車で行けるってトコね。いまはさくらトラムって言うんです。
そして会場であるサンパール荒川は都電の駅から歩いてすぐ。名前を聞いて思わずトイレの掃除用洗剤を思い出したのは103だけではないはず。
近くのソバ屋「瀧乃屋」さんで普通に南蛮蕎麦と瓶ビールをいただきました♪
会場はおよそ1000席のフツウのホール。
前方の席に陣取りました。
【演奏 その他】
さて、まずは田園から。
ファーストインプレッション。
ステージ全体を見渡した時に、オーケストラなのにイス、少なくね?!と思った。
これでフルオーケストラの演奏を行うのか?と心配したのですが、少数精鋭なのでしょうか?
最初、バイオリンのチューニングが全体的にフラットかな?と思ったのですが、結局後半の運命も同じような感じだったのでワタシの気のせいかも。
聴いた感じ、低音演奏楽器よりも高音演奏楽器(変な言い方だけど)が「張り」があるように聞こえたのは103だけでしょうか。
ん~、ヘタというわけではないんだけど、「違い」があるような気がして。うまく言えないけど。
あ、でも楽器編成の少なさは音を聞くだけでは感じませんでした。
そして第5番。あえて「運命」とは記載しないところにこだわりを感じます。
2・3楽章が大好きなので前傾姿勢で聴いていましたが、やはり弦楽器(バイオリンだけでない?)のチューニングが気になってしまいました。まさか、前方のかぶりつき席だったのでそう聞こえた(?)のでしょうか。特にフォルテよりピアノ、ピアノよりピアニッシモの時に目立ったような気がします。それに比べて金管楽器は思い切りのよい演奏というか、肺活量最大開放して気持ちよく吹いていたのではないでしょうか。
2曲とも39回(!)練習したとのことで、楽団員が音楽好きなエピソードだと感じました。
あ~!アンコール曲なんだったっけ。聞いたことのあるエルガーの小品でしたね。
【総括】
演奏レベルうんぬんよりも、楽団が様々な企画を取り入れて演奏会を楽しくしようとする姿勢を感じました。
これはどの楽団にも言えることですが、内輪の観客よりも新しい観客、他の楽団のファン、クラシック初心者の観客・・・などを集められることが出来ればどんどん演奏会も充実してくるわけです。
演奏自体のレベルももちろんですがそれ以外の部分も重要です。
例えば、①音楽初心者がとっつきやすいような選曲及び楽団の姿勢のPR ②次回演奏会は20年5月ですが今回の演奏会で押印するスタンプと次回のスタンプをそろえると粗品がもらえる ③分かりやすい(難解でない)プログラムや曲紹介 等々。
なかなか面白い楽団だなと思いました。
ただ、ひとつだけ。
今回の公演は首席常任指揮者ではなく音楽監督の方が担当されたようですが、少しインパクトが足りないなと思いました(勝手な思い込みですよ)。
普段米津さんとか、前回松戸シティフィルで観た尾崎さんなど、派手な指揮者に慣れているからそう感じるのかも知れませんが、やはりビギナー相手になればなるほど指揮者の見た目の楽しさ(それだけではないのは分かっていますが・・・)は、大きなインパクトになると思っているので。
ロケーション的にも東京の東側エリアでの演奏会が多いでしょうから、機会があればまた見てみたいなと思いました。
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