3月9日(土)、アビィホールで連続講座の第4回「平和」を学ぶ を聴いてきました。
講師は法政大学の永木耕介氏。筑波大学のOBのようですね。
前回の講座でも感じたことですが、とにかく嘉納治五郎の素晴らしいのは「差別をせずに誰でもが等しく」という考え方の持ち主だったこと。
つきつめて考えれば、人間だれしも公平にジャッジするなんてことはできないのですが、それでも彼は公平にジャッジするように努め、そのための仕組みづくりをしていたようだということ。
さらにすごいのは彼の理念にはただ単に「平和」信仰ということではなく「世界平和」を目指していたということ。
それでも世界に柔道を広めるにあたり、足繁く通ったのはアメリカ西海岸やハワイであり、それはとりもなおさず日本からの植民政策で出て行った日本人または日系人が多くいたから。
その辺はさすがに人の子だなと思う。
特にそういった植民地では人種や宗教などで迫害されやすい日本人に対して「身を守るために」指導を行ったといいうことで、今どきの「習い事感覚」とは根本的に違うのですね。
正直今回の講義は形態だっていなくて、具体的に嘉納がどのようなことをしたから平和に貢献したのか・・・というようなことは分からなかったが、彼の思想の一端を知ることによって(例えばDiversity:多様性、Inclusion:包括などの言葉を選択することや、彼の信念の表れの一つである「自他共栄」など)そのための啓もう活動はしていたんだな、と。
それでも現在の世界は・・・
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