映画「ホーンズ 角」を観ました。

原作はジョー・ヒル。小説を読んだ時の感想は2012年にブログにアップしています。なぜか自転車の「ツノ」とかけたエントリーになっていますが ^^


さて、実はこの映画大分前に録画しておいたのになかなか見ることがありませんでした。

理由はやはり「原作のほうが面白いんじゃない?」という先入観。

しかし、思いっきり覆されました。

なかなかいいですよ。

まずはダニエル・ラドクリフの快演。子供だと思ってたのにすっかり成長しちゃって。キングはハリポタシリーズが好きですが、103は別に好きでも嫌いでもない。だからダニエルに関してはあまり先入感はないのでニュートラルな状態で見ることができました。

ストーリーの進行上、ダニエル演じるイグは前半めちゃイヤなヤツ、後半めちゃ良いヤツになるのですが微妙なグラディエーションをよく演じているなと思いました。

そしてヒロインのジュノー・テンプル演じるメリン。原作ではそんな清楚な少女がいるか!と突っ込みそうになりましたが、映像で見る限り清楚でさりげなくエロティック。こりゃー恋敵がいてもおかしくないと思わせる表現です。

ただ残念だったのはマックス・ミンゲラ演じるリー。幼少時代の描き方は良いかな?と思っていたけど、大人になってからの彼は「良い人」すぎる。もちろんストーリー上最初から悪い人だとネタバレになってしまうのですが、もっと憎らしくしてくれた方がいいな。


自然の中の描写もキレイ。特に「隠れ家」がある周辺の景色は小説で想像したものに近く、きれいであるがゆえに残酷なシーンが引き立つというもの(あまり直接的な表現はありませんが)。

ストーリー的には先日観たセル同様、最後はやるせない感じもしますが(しかし絶望的ではない)「楽しめた」感は数段上でした。


あ、全然あらすじにもならないのですが、小説の紹介文(HMV)をお借りして紹介しておきます ↓


壮絶な復讐劇のすべてを、その角が知っていた。フランツ・カフカ『変身』に匹敵するプロローグから、魔物に取り憑かれたような息もつかせない描写が、壮絶なラストシーンまで続いていく。『ハートシェイプト・ボックス』『20世紀の幽霊たち』などの快作で、日本でも着実にその地位を確立してきたモダンホラーの貴公子の最高傑作。

2輪、SK、ノイズ

2輪は自転車。SKはスティーブンキング。ノイズは音楽。 思ったことを素直に書いていきます。

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