今さらですがキング原作、トッド・ウィリアムズ監督による「セル」を録画していたので先日鑑賞しました。
しかし、それから10年以上経過しておりアメリカではその間にいわゆる「ゾンビもの」映画やテレビドラマがたくさん作られてきました。
それらを考えると2019年に本作を見るのはある意味『飽和状態』感満載なので、見ながら「あ~、こういう流れね」という見方になってしまいました。
でも原作を読んだ時に感じた「アイテム(ここではもちろんセル=携帯電話)の使い方」は秀逸だと思いますし、スマホの普及により当時よりも携帯電話への依存度が上がっていることを考えると少し考えさせられます。
ネット上での本作(映画)に関する評価はあまりよくありません。
原因はやはりゾンビもののタレ流しによること。そしてなにより結末のアンハッピーさ。これもディストピア映画(⇔ユートピア)と呼ぶのだろうか。
個人的にはアンハッピーエンドは好きだし、ミストのそれはむしろ感心してしまうのだが本作はあまり好きじゃないかな。
ブログでセルを読んだ感想をアップした時にも感じたが、主人公の1人称で語られるストーリーは徹底して外部情報がシャットアウトされていて、彼の足跡以外の場所での世界の在り方や分かれた仲間のその後の状況など分からないことが多く、腑に落ちないのだ。
映画よりも小説のほうが面白いかな(キング作品の7割は小説の勝利。当社比)。
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